「青谷さん。あなたにはシズキ学園がイイと思うわ。吹奏楽部でも、勉強でもトップだったでしょ?」
「えっ、でも…私 」私には先生の言っていることがわからなかった。確かに、吹奏楽部でも勉強でもトップだった。だけど、私には才能がない。もっと他に、シズキ学園に行ける人がいそうだ。
「そんなこと言わないで!あなただけなのよ。有名都立学園に行けるのは‼」私は先生に強くそれからも進められて、結局あの有名なシズキ学園に入学した。

シズキ学園という学園は、日本の都立高校のトップ10に入るレベルの学園だ。もとから頭がいいという人がたくさんいる。なのに、私は…才能もない、特技もない、自分に自身がない。
「アミ。アミ‼」誰かが、私の名前を呼ぶ。
「アミ、入学式よ。」それはお母さんだった。お母さんの入学式という言葉で今、入学式の最中だということを思い出した。
「うん。ちょっとぼーっとしちゃった。」私は簡単にそう答えて先生の話を聞いていた。入学式が終わり、自分のクラスの教室に入った。私は1年B組で、部屋は102号室だった。これから3年間、家族に少ししか会えないのだ。そう思うと、ちょっと辛い。でも、逆に言えば、自由になるのだ。自分で決めて、考えて行動して行くんだ。
(頑張ろっ)と私は心の中でつぶやいて席に座った。
「えー、じゃあまず自己紹介だ。オレは川口拓。これから1年間B組の担任だ。よろしく」自己紹介は名前順ですることになり、私はまさかの一番最初だった。
「じゃあ最初‼青谷アミ。」
「はっ、ハイッ。青谷アミです。これから1年間、一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。」
「ハイ、つぎ!秋川レイナ。」私はなんとかいい終わり、席に座った。こういう自己紹介的なの苦手なんだよね。
「ハイッ。えーっとその…あ、秋川レイナです。あの…よろしくお願いします」あれ…⁇あの子も苦手なのかな?席近い。
「ハイ、つぎは市川蓮。」とどんどん自己紹介は続いていったのだった。
「じゃ、以上。まぁ、今日はこれぐらいでいいだろ。明日から授業が始まる。それと…学園生活もな。今日は一旦家に帰って、荷物を持って明日自分の部屋に持っていけ‼さっ、とっとと帰れ!」それから私たちは、家に帰っていった。