休憩時間は毎回のように葉奈という子が教室に来るようになった。


もう噂は学年中で広まってる。


だから、いつもは私の席で話してたけど・・・、


茉耶ちゃんの席に行くようにした。


「・・・・・美砂・・・大丈夫?」


茉耶ちゃんが少し高い声でそう聞く。


「うん・・・平気平気!」


私は笑った。


泣いてても何も始まらないと、急に強気になった気がした。


そんなのただの妄想なのに・・・、


その時の私は・・・明らかに泣いてたのに・・・。


「・・・美砂・・・!」


茉耶ちゃんの声で正気に戻った。