「・・・・・・・・・」


私はゆっくりと目を覚ました。


目の前には、見た事もない天井。


「・・・・ここは?」


辺りを見渡すと、リビングのように見える。


「・・・起きた?」


後ろから声がする。


後ろを振り返ると、あの人がいた。


「あ・・・」


彼を見て、現状を悟った。


ここは・・・彼の家なんだ・・・と。


男の人が住むには綺麗に整頓されすぎた部屋。


本棚の端から端は、学問の本。


漫画が一冊もない。


一目見ればお堅い部屋。


私はあまり好きじゃない。


学問よりは漫画が好きだし・・・。


部屋も整いすぎじゃなくて、少しくらい散らかってる方が好き。


でも、この部屋に居ると気持ちが落ち着いた。