ザアザアと雨の降る外。


「はぁっ・・・はぁっ・・・」


学校からしばらく走って、呼吸が乱れる。


「・・・・っうぅ・・・」


雨で体中がびしょびしょだ・・・。


もう、顔に流れてるのが涙なのか雫なのかもわからないほどに・・・。


私はその場に崩れた。


水溜りで足も冷え切った。


今日はホントについてない。


・・・ついてなさすぎる・・・。


「・・・うわぁぁん・・・うわぁぁぁ・・・」


私はその場で泣き叫ぶ。


でも、そんな音さえもが雨の音に隠れる。


・・・痛い・・・張り裂けそう・・・。


誰か・・・誰か・・・。


今にも崩壊しそうになった。


その時、我を失ってた私は・・・


後ろから、1人の男子生徒が近づいてくる事に気付いてなかった。