オレンジ色の空.

「俺・・・すっげぇ嬉しい・・・」


「・・・私もだよ・・・」


それから、タンッタンッと軽い足音が聞こえた。


・・・見なくても何となくわかる。


今、きっと二人はギュってしあってるんだろうな・・・。


「・・・・・・・ぅ・・・」


涙がぽたぽたと床に落ちた。


・・・神様は残酷だ・・・。


私の初恋を、こんな風に終わらせるなんて・・・。


私は、嗚咽が漏れないように必死に手で口を抑える。


それから、ばれないようにそっと立って、


気付かれないように階段を下って・・・・・。


学校を出た。