もう6時になっていて、 あたりは赤色に包まれていた。 しばらく走っていると 月夜川についた。 前の方に見覚えのある背中――― 「っ!亮平っ!!」 思いっきり叫ぶ。 前の背中はその声に反応して振り返る。 「…葉月……?」