時刻はもう9時を回っていて、 6月にも関わらず 少し肌寒い風が吹く。 辺りは虫たちの鳴き声で賑やかにこだまする。 だから亮平の 「…これからは俺がずっと側にいるやるよ。」 と呟いたのはかき消されて 聞こえなかった。