【咲希】

「咲希!遅刻するよっ!起きなさいっ!」

ぱちっ

お母さんの声で目が覚めた。

「え、今何時?」

「もう8時よ。体調悪いの?」

「うそっ」

「ほんとよ。」

「ヤバイっ」

ピロピロリン

なんでこんな時にメール!

あ、マイじゃん。

『遅刻すんなっていったのにー。松原も遅刻だよ。頑張れー。』

会えるかも。

私は全速力で、学校まで。

、、、

、、、、、

いない、、、

「よ!高平。」

「へ?」

振り返ると松原がいた。

「え、あ、あ、はいっ。」

顔、真っ赤になっちゃった。

ああ、朝からカッコいいなぁ。

みとれていた。

「おはよう。」

「うん。」

そこで松原が黙りこんだ。

背、たかいなぁ。

整った顔に少し長い髪。

光が反射して、光っている。

カッコいい、、、

ん?

松原、こっち見てる?

「松原?どうしたの?」

「いや、なんでも。」

あっ。

いっちゃった。

どうしたんだろう。