杏里沙はあたしに近寄ってきた。




『真面目そうなのに(笑)どうしたの?』





あたしは嬉しかったんだ。




"どうしたの?"なんて聞いてくれる人居なかったから。





「い...居場所が.....なくて.....」





あたしは俯いて言った。




『あんたいくつよ。』





そん時は、ただただ杏里沙が怖くて怖くて、顔を上げる事ができなかった。





「12。中1です...」




『うっそ!杏里沙もだよ!やばーい、運命感じるわー』




杏里沙と同い年って知った時、




あたしの心のどこかで、憧れを持ったんだ。







"この人みたいになりたい"