キラキラの太陽

抜け出して、良かったのかな…

心配しながら、部屋を観察してみる。

きちんと整理されてる、服や本…

想像通りきれいな部屋だった。

「あ…突然、連れだしてごめん。」

『いいって…。』

謝らなくてもいいのに。

「汚くて、ごめん。」

『そんなことない。』

むしろ、きれいです。

…こんな会話できるのはクラスの中で木戸だけだ。

友達といってもいい関係じゃない?なんて思ったりもした。

「…とりあえず座って。」

木戸は何かを探しながら言ってきた。

言われた通り座る。

なんでわざわざ私をここに連れてきたんだろ?

よく分からないけど…

『会の主催者がここにいていいの?』

何気なく聞いてみる。

「大丈夫、他の人に頼んであるし。」

『…へぇ、そうなんだ。』

聞いた本人が適当に返していいのかよ、と心の中で自分にツッコミをした。