キラキラの太陽

「えぇ?なんでとってったの雅ィ。美味しかったのに~。」

ろれつが上手く回っていない井上さん。

そっか、酒で酔って態度が違ったりしさんだ。と、気づく。

「田中さぁん。あんた、雅に何いったの?」

酔っていても、ギロリと睨む怖さは変わらない。

「あれ…ワインだって事を言っただけです。」

しっかりと見つめ、言うことができた。

逃げてばっかの自分を卒業した瞬間だった。

その喜びを笑顔なしで味わうのは難しかった。

「え。ワインだったん「万里、なんか気持ち悪い~。」

井上さんの言葉をさえぎって、真っ赤な顔で言う相原さん。

「え、大丈夫?」

心配そうに相原さんを見る、井上さん。

井上さんも心配するんだ。と初めて知った。

あ、ただ、酔ってるだけかな?

と、そういう思いもあったけど。