キラキラの太陽

「はぃっ!ぶどうジュース!」

目の前に勢いよく置かれた、紫色の液体が入ったコップ。

置いた人は、井上さんだった。

勢いよすぎて、ちょっとこぼれてしまったぶどうジュースというもの。

これ…本当にぶどうジュース?

臭いが明らかに違う気がする。

さっきの変な臭いと似てる。

いや、似てるというより…。その臭いがさらに大きくなった感じがした。

「飲まないのぉ?美味しいよぉ?」

井上さんに勧めわれる。

「そぉだって!めっちゃおいしいよぉ。」

周りの子たちも勧めてきた。

その勧めに誘惑され私は怪しみながらも、コップを手に取る。

本当にジュースかどうか確認するため、舌先にちょっとつけてみた。