心の中で謝ってると。

「えと…。友達なら…お願いがあるんですけど…」

頬を赤色に染めて恥ずかしそうに言ってきた。

なんだろう?

友達…じゃなくても出来る事ならいいんだけど。

「き、きききき木戸君をぉ呼んでき、きても、らえませんか?」

きゃあ♪と高い声を出しながら、恥ずかしそうに顔を手で覆う。

その可愛らしい仕草から、木戸が好きなんだって分かる。

『分かりました。』

私は席を立って歩き出す。

木戸に告白するんだよね?多分。

高城さん、可愛いから絶対木戸、okすると思う。

そう思いながら木戸をチラリと見ると、井上さん含む友達と笑いあっていた。

あ…。井上さんだ…。

私は体が固まった。というより、怖さで凍った感じがした。

何か…される…絶対…。

ビクビクしながら井上さんを見る。

私には気付いてないみたいだ。

いつ気付かれるのか怖くなって、立ち去ろうとしたが、高城さんを裏切りたくなくて、一歩進んだ。

「田中さん?どうした?」

その時、木戸が近付いてきた。

木戸が微笑んだおかげで、ちょっと緊張がほぐれた。