キラキラの太陽

…それにしても。

きれいな家だな…。

それに、結構大きなテーブルが横に4つほど並べてあって、その回りに30人くらい余裕で入れるほど、広いし。

そんな事を考えて、緊張をまぎらわそうとしていた。

だって、さっきあんな事言われたんだしっ…。

チラチラと皆を見て、井上さんがどこにいるかを確認し、一番離れた所に座る。

目が合わなくて良かった…。

ホッと一息ついて、隣をなんとなく見る。

一番はしっこだから右側の方は誰もいないし、前は一応座布団が置いてあるけど誰も座ってない。

騒がしい所が嫌いな私には結構、いい席だな…。

そう思いながら、左側を見る。

そこには、そわそわしている女の子がいた。

その子は可愛らしい小柄な子で、モテそうな子だった。

だけど、見慣れない顔。

多分、クラスが違うんじゃないかな…

そんな事を考えながら見ていると急にぱっとこっちを向かれた。

驚く暇もなく、彼女は話し出す。

「あっ!えと…。田中さん…えと…。です…よね?」

『は、はい。』

緊張気味に話されるもんだからつられてしまった。

まぁ、自分も話しかけられて緊張してたんだけど。