「木戸君っ♪私と食べよっ!!」
「いや、私達とっ!」
「雅様ぁ~? わたくしと食べましょ?」

ある少年の周りに、女子の集団ができている。

ある少年とはー…。

木戸 雅。

かなりモテるヤツだ。

だから、毎日毎日、見るたびに、女子に囲まれている。

大変そう。

とか思いつつも、“羨ましい”とも思う。

だって、

完璧な容姿に、

運動神経抜群、

さらに、秀才なんてー…。

目立つに決まっている。

何もかもが普通な私とは、全然違う。

その3つが揃わなくたって、その中の1つでも輝いていたら、私も存在感がある人になれるのかな?

と、思ってみたりー…。