季節は4月。
ふぁあああああああ
大きなあくびをし
伸びをする。
あぁ…
今日はいい気持ちだ。
「ばかっ。るあっ!そぉんなおっきぃあくびしてたら、今年も恋経験できないわよ?」
イラッ…
今日もうるさい、姉(るか)がわたしを
恋しろ恋しろ
って…
そもそもわたし、恋わかんないし。
恋とかめんどくさい。
興味さえない。
「なんで恋、恋ばっかなの。いつもお姉ちゃんは。」
「そりぁ…恋は楽しいしぃ、苦しくって人生を強くさせて色々経験して、、」
…
「結局、お姉ちゃんは何が言いたいんだよ。」
「…心配なのよ。るあが。
幸せになってほしいし、もしずっと
るあが独り身だったら…嫌じゃん」
ふ、ふーん…お、お姉ちゃんでも
心配とか…するんだ…へ、へー…
「あ、るあが照れてる~」
「て、て、照れてないしッ!!」
「…そういゃ、学校行かなくて良いの?」
ハッ…
と思って時計に目を向けたら…
「はッ?!い、行くしッ…ば、バイバイ!」
わたしは急いで家を出た。

