「ふう…」
真琴は
ボールをてにとり
夏希をみた。
「ありがとな、キャッチボールにつきあってくれて」
真琴は
すっきりした
笑顔で夏希をみつめた。
夏希は
真琴をまっすぐみたあと
ちょっとなきそうな
顔をした。
夏希は
上を見上げた。
「…俺、プロになれるかな…」
夏希の
問い掛けに
真琴は真剣にいう。
「なれるさ!」
真琴は握手をもとめた。
夏希はその手をみつめ
くしゃくしゃと笑った。
そのあと
夏希は私のところにきた。
「美優ちゃん、俺つよくなるからまっててな!」
明るい笑顔に
私はうなずいた。
信じてる。
私はずっと。
夏希の希望と
自信が
私にはみえた。

