野球部の
マネージャーになったら
平和かな?
恋しなきゃ
大丈夫だよね?
不安だけど
入ってみよう。
「きた!」
ドアを開けようとしたら
目の前に
夏希が
にんまり笑って
私をみていた。
「わわっ!」
「よかったー!きてくれたー!みんな、新しいマネージャーきたよ♪」
軽い…。
やっぱり野球部ちゃらい。
真琴がでてきた。
真琴は夏希と
笑っていた。
んー…
でも憎めない。
「ねえ、夏希くん」
私が
聞くと
夏希は野球ボールを
拭きながら
振り返った。
「んー?」
「……なんで私をマネージャーにさそったの?」
夏希の手がとまった。
けどしばらくすると
私のほうに振り返り
こう言ったのだった。
「美優ちゃんならできるさ!俺、来年までいないからさ…戻ってきてもマネージャーでいてね!じゃなきゃ怒る」
夏希は優しい瞳で
私をみつめた。
ちょっと
その瞳の奥に
寂しさを感じた。
けど
私は
夏希を信じようって
思えたんだ。

