それは、ある日のこと。親友に呼び出された。
「なに?」
と聞くと、
「その手の傷、もしかしてリストカット?」
と言われた。私は、心臓が飛び出そうになった。
でも、なんとか
「違うよ!家の壁がさ、ギザギザしててそこにたまたまぶつかっちゃったんだよね!」
と笑ってごまかした。すると、親友は
「そっか!だよね!」
といった。
この時、私の心の中は
ごめん!
の言葉で一杯だった。
そして、罪悪感を覚えた。