大好きだった君へ

それから女子からの嫌がらせがヒドくて。


春休みを機会に、家から足を出すことがなくなった。


-ピーンポーン。


家のチャイムが鳴る。


龍夜が来たんだ。


「何」


『迎えに来た。そろそろ出てこい』


家から出ない私を、彼は無理強いしない。


「嫌。無理」


でも、私は家から出たくないのだ。