中学3年生。

私も今年は受験をしなければいけない。

でも正直に言うと、私は進学なんてどうでもよかったりするのだ。

「藤崎さん、また放課後来るねっ!」

朝と放課後。

彼は飽きもせず来てくれる。

のだが、私にはどうしても外に出れない理由があった。

「………………だる」

寝起きでまだダルい体を横にして、私は寝ようと思った。

「本郷、唯斗」

彼には感謝している。

こんな私のところに来てくれるから。


でも、私が彼と顔を合わせるのはこれからもないと思う。