―その後、帰り道。


「それにしても、初めて知ったなぁ」


夕暮れの商店街。

晴れて(?)恋人になったあたしたちは、ゆっくりと歩を進める。


「?…何が?」

「梨紗が鈍感なことだよ。お前、頭はめちゃくちゃいいのに人間の感情的なことだと弱いんだねW」

う…確かに……。


「でも、ま。そこが可愛いんだけど…」

「う…うっさい!!馬鹿!」














「…はぁ。ま、とにかく、これからよろしくね。……好きだよ」








この言葉を聞いたこいつは、
「ん。こっちこそ」
と優しく微笑んだ。