新撰組~幕末に名をはせる者~





『おいっ、土方!!!降ろせっつってんだろ!!』




土方は一向に返事をしようとしない。



『てめぇの耳は飾りか?声聞こえねぇのか?あ?』





土「飾りじゃねぇ」




『おぉ、返事できるじゃねぇか。で、降ろせ』




「あぁ、降ろしてやるよ」




―――――――ドンッ



『ってぇなぁ!!何してくれとんじゃボケ!!!』




「降ろせっつったのはてめぇだ」




『降ろせっつっただけで落とせとは言ってない』




そう言うと土方はしゃがみ、私の耳元へ口を持ってきて…




「俺が好きなんだろ?だったら俺に従っとけばいい」




耳元で土方の吐息を感じ、私は真っ赤になった。