新撰組~幕末に名をはせる者~





『……土方…私は親がいないと言ったな。』





「あ、あぁ言ったな」





『…親に捨てられたんだ…私が可愛くなかったから』





意味がわからなかった。俺の腕の中にいる渚はこの世のものとは思えないほど可愛い。



……可愛い?渚が…俺は、渚が好きなのか…?



とうとう気づいてしまった…いや、認めたくなかっただけなのかもしれない…。



『――――――……だからな』




『あれ?土方?どうした』




「っ!?あ、すまない。なんでもない続けてくれ」