新撰組~幕末に名をはせる者~





でも……


『沖田、さん大丈夫です』



その時



「…ったくどこ行ったんだよ!!!おいっ総司ぃ!!あいつ見なかったか!?」





「あ、土方さん。渚さんならここにいますよ」



渚は沖田の腕から抜け出そうともがいていた。




『土方!!助けろ!!沖田さん、離してください!!』




「総司、離してやれ」




「嫌です」




仕方なく私は沖田さんの腕に噛みついた。



「痛いです、渚さん」



『早く離してください』



渚は黒い笑みでニッコリ笑って沖田の腕をねじった。



「痛いですって、しょうがないですねぇ」



そう言って沖田はようやく渚を離した。