『ッ!?』 慌てて顔をあげようとしたがあがらない。 沖田さんの胸に顔を埋めている形だ。 「渚さん、何があったか知りませんが…今は泣いてもいいんですよ」 親に捨てられ、一人暮らしをするようになってからは泣くことなんて一回もなかった。いや、泣くことを忘れていたのかもしれない。