『で、どうしたんですか?』




『あ…実はな…











また被害が出たんだ』









えっ―…












『ウソ…』











『被害に遭ったのは、またもやアイスクリーム屋の子供。12歳。男だ。

今回は腹部辺りを刺されている。』








心臓がドクンとなるのが分かった。







『い…命に別状は…?』







僕は恐る恐る聞く。












『…残念だ。


もう目覚めない』














そ…んな…











僕は刑事さんに話を聞いたあと、ホテルの自分の部屋に戻った。






『…僕が もっと早く解決しなかったから…』







自然に涙が溢れてくる。








死者が出るなんて考えもしなかった…





僕は…











助けてあげられなかったんだ…





その夜は
ずっと、








涙が止まることは なかった―…