『お願い。一分だけ…一分だけで良いから…抱き締めて…』



そう言うミルの声は震えてて…


『今だけだよ?』




僕はミルを抱き締めた。










『うぅっ…怖かったよぉ…ミキくん…』



『うんうん。もう大丈夫だよ。僕、これでも一流探偵(?)だから。必ず犯人を捕まえるから…安心して?』




『ありがと…大好き…』



『!!/// …ちゃんと返事考えとくよ…』




『んっ。宜しくね』






そう言ってミルは笑った。




『そろそろ一分じゃない?』


『全然!! あと十五秒!!』



『(数えてんの!?)』





この時は―…





誰かに見られてるなんて これっぽっちも思ってなかった。