『なぁにー?』






奥から出てきた女の子は―…












間違いなく―…















『ミル…』












ミルだった。











『えっ…ミキくん…?』








少しウェーブのかかった ふわふわの髪の毛…

大きな二重の目―…







あの頃と変わってなかった…




『ミル…どうして…?』


『ミキくんこそ…うぅっ…』





するとミルは泣き出してしまった。




『みみミル!!? どうしたのっ…『嬉しいよぉ…ミキくんに会いたかった…』








『ミル…』



ミルはポロポロと涙を流す。


僕は それを優しくふいてあげた。




『ミル、僕も会いたかった…。久しぶりだね、ミル…』





『ぅん…あっ! 町案内するよ!! 一緒行こっ』




ミルは とびきり可愛い笑顔で言った。