『んじゃ、ちゃんと準備しとけよ!!』 三郎さんは そう言い残してバタンとドアを閉めた。 『…むちゃくちゃすぎんだろ三郎さん…』 あ…呆れた… 『でもま、いっか♪ すぐにハワイに行けるしね♪』 意外と諦めは早いのである。 『ハワイかぁ…確か12歳くらいかな? ミルと一緒に来たんだよね…』 ミル… 『にゃぁあ?』 パズくんが心配そうな顔で僕を除き込んでくる。 気づくと―… 僕の頬は涙で濡れていた。