『で? 貴方は何なんですか』
『ミキくん、顔怖いです』
『そりゃそうでしょ。早く説明しろです』
『(この子 礼儀正しいのか何なのか分かんなくなってきたよ…)』
『刑事さん!! 早く!!!』
『は…はぃ…わっ…私はですね…』
急に刑事さんが怯え始めた。
『刑事さん!? 震えがスゴいですけど…』
『きききき君のせいですよぉ~…』
僕のせい?
『寒いんですか?』
『怖いんです!』
『???』
僕は頭の上に何個も『?』マークを浮かべる。
『ミキくん…怖い』
『? あ、もしかして猫 苦手でした? でも怖くないでしょう?』
『怖いのはミキくんだよ…』
『ん? 何か言いました?』
『いえ、何も…』
まだ自分のせいで刑事さんが怖がっていると気づかないミキくんであった。

