『ミキくん……大きくなったね…』
刑事さんが そう言った。
『…刑事さん…貴方は何者なんですか? もしかして、お父さんの知り合い?』
すると、刑事さんは不適な笑みを浮かべた。
『さすが。一流探偵の息子だ。カンが鋭いですね…』
『…貴方は僕と父の何を知ってるんですか…?』
『…気になる?』
――ムカッ!!
僕は怒りのあまり、立ち上がる。
『気になる 気にならないの問題じゃないでしょう!? 貴方は何なんですか!! いい加減にして下さいよ!?』
『うっ…ミキくん! 怒らないで!! 全て話すから!! 私と君と、君の父親…キリの事を…』
そう言って僕を宥めて、また座らせた。

