僕たちは しばらく歩いて喫茶店に入った。 『で…僕らに何か用事があるんですか?』 僕はおずおずと聞く。 『ああ。でも本題に入る前に…ミキくんに1つ聞きたいことがあるんだ』 え? 『何ですか?』 『君には、生き別れた父さんが居ますよね?』 ――えっ… 『な…何で…しっ…てるん…ですか……』 僕は驚きのあまり、言葉をつっかえる。 確かに―… 僕には生き別れたお父さんが居るということは聞いたことある… 僕は まだ父親の顔を知らない… でも、何でソレを この刑事さんが知ってるんだ…!?