『イヤです!! 聞きたくない!!』

『聞けよミキ!! ほら…ミキー!って言ってる…』



――へ?





「ミキー!!」




あ、確かに誰かが僕を呼んでる…


僕を呼ぶ影が、どんどん こっちに近づいてきて…



『え…あれは…






さっ…
三郎さん!!?』




なんと僕を呼んでいたのは三郎さんだった!!



『ミキー!! やっと気づいてくれたよ!! オレずっと呼んでたんだぜ?』


『三郎さんっ…どうして? 何で此処にいるんですか!?』

『え? 此処、心霊スポットなんだろ? 心霊写真とってこの本に送ろうと思って』


三郎さんは そう言うと、「心霊写真大特集!」という表紙の本を取り出して、それを指差す。



『いつから居たんです~!?』


『え? お前が1人だった時も肩叩いたのに 見事に走って逃げたじゃねぇか!』




え…


じゃあ あれは


三郎さんだったの…?




『なっ…なんだぁ~…』