―翌日―
『リルラ? 今日は三郎さんとシンゴ居ないんですか?』
僕は紅茶を飲んでいたリルラの背中に声を掛ける。
『えっ…うん…。二人ともリーダーの指令で町の偵察…。今日は依頼は来てないわ…』
『あ…そうですか』
何かリルラ 元気ないな…
『リルラ、元気ないけど大丈夫ですか?』
『えっ…うん…ミキくんは…?』
『元気ですけど?』
『南北事務所に行くの?』
え―…
『今日は…誘われてないので行かないですけど?』
『じゃあ誘われたら行く気?』
リルラ…?
『どっどうしたんです?』
『……ごめんなさい。昨日から変なこと言って…。
あと…ミキくんが そんな人じゃないことは分かってるけど…
不思議探偵事務所から居なくならないでね…?』

