気づくと―…
あれから
もう二時間も経っていた。
『あ、僕そろそろ帰らなきゃ…』
『もうかよ~…仕方ねぇか、また来いよな! 今度は皆で遊ぼうぜっ』
『もちろんですよ』
それから僕は事務所へと戻ることにした。
すぐに帰るって言ったから…リルラたち心配してるだろうな…
僕は足早に帰る。
事務所の前に辿り着くと、もう部屋の明かりが消えていた。
『もう寝てるのかな…?』
僕は皆が起きないように、静かに鍵をさす。
ガチャ―…
ドアを開け、リビングに行くと―…
机にうつ伏せて寝ているリルラが居た。
『リルラ…?』
『ん……?』
リルラが目を覚ます。
『あ……ミキくん!! 今 帰ってきたの!?』
リルラはガバッと体を起こす。
『あの…遅くなって すみませんでした…』
『えへへ…あんまり遅いから待ってたけど寝ちゃった☆』
『リルラ…』