僕はリルラと別れたあと、南北事務所へ向かった。





リルラの言葉と涙が頭から離れない。









『どうゆう意味なんだよ…』








そう思いながら、南北事務所があるビルの階段を上っていく。











そして南北事務所のドアの前に辿り着いたとき―…













今すぐ入りたい―…












今すぐ皆に会いたい―…













そんな気持ちを押さえ、事務所のピンポンを押す。






―ピンポーン―






『はぁぁーいよっ』





奥からレオさんの声が聞こえた。





何でだろう…レオさんの声が聞こえた瞬間、すごく安心した。





『だあれー?』



『ミキですっ』



『マジ!? オッケ! 今すぐ開ける!!』





何だか家に帰ってきたみたいで嬉しいな…