『ルナ…こんな土砂降りじゃ、火なんて着きませんよ?』



『なっ…なに…』



『分かってるよ。今回の放火事件の犯人は君だろ?』





『…ど…して…?』




ルナの目には涙が溜まっていく。





『どうしても こうしてもないよ。…今回は火は着かなかったから良いけど…君は何校も放火してきたんだよ? どうして こんなことしたのさ…』





ルナの溜まっていた涙は、頬をつたって地面へと落ちる。







『学校が…嫌だったのよ。あたしもね、ミキくんみたいに叶えたい夢の為に、頑張りたかったの。でも、どうしても学校に行けって言われてるから…いっそのこと、犯罪でも起こしちゃえって…そしたら退学にでも何でも なるでしょう?』









『でも…こんなことは しちゃダメだよ。


それに、辞めたって良いじゃないですか。


どうしても叶えたい夢があるなら、周りなんて気にしなくて良い。

追いかけ続ければ良いんだよ?』