気づいたら…




涙が溢れ出ていた。









『そっかぁ…でも過去のことでしょう? だったらまた、恋しても良いんじゃなぁい? 過去は変えられないけど、将来なら変えられるだろぉぅ? ボクはミキくんに恋…してほしいけどなぁ…?』






シンゴが僕の顔を心配そうに除き込んでくる。




『…僕は大丈夫です。でも…やっぱり恋するのは怖いです。…あんな気持ちをもう感じたくないんだ…』








どうしようもなく不安定な気持ち―…



今にも崩れ落ちてしまうような脆い心。




僕は…支えきれられず、崩れていってしまったんだ…





もう…立ち直ることが出来ないくらい深いキズを負ったんだよ…?



しかも初恋だったから…倍辛いんだ。



だから僕は恋をしたくないんだ。


こんな気持ちを味わうくらいなら―…