ボールを必死に追いかけてる男子たちの横を 鳴海くんがだるそうにのそのそと歩いている。 鳴海くん。なまけてる…(笑) 運動ニガテなのかな? オンチとか…? もんもんと想像を張り巡らし始めた私に 先を歩くなつみが声をかける。 「行くよー?」 「あっ!まっーー…」 待って。 その言葉を言い終わる前に、 私の声を遮って聞こえてきたのは… 「鳴海あぶない…!!!!」 クラスの男子の切羽詰まった叫びに 心臓がどくんと脈うった