フィクション


男子生徒は怯えながら

「お、俺は知らねぇ!!あ、あいつが、いきなり怒りだしてこんな事になったんだ!!!」

仁は、こいつの言っている事は信じらんねぇな。という目を男子生徒に一瞬向けて

また、手を斬り始めた。

(このままじゃ、埒があかねぇ。)

そう思った時、ピコンッと軽い音がしたと思うと大きな手は霧のようになるともう形成されずに消えた。

仁が素早く女子生徒の方を見る。

「おせぇよ!ケイ!」

ピコピコハンマーを受けて気を失った女子生徒を抱えながら恵は

「しょうがないだろ!移動距離が長かったんだから。」

仁に反論しつつ女子生徒を床に寝かせる。