視界に広がるのは、白色の世界。 藍色から、白色に堕天した世界は、ただ鮮やかだ。 「夢…か…」 先程の事を思い出し、一つため息をつく。 一ヶ月に一回は、この夢を見る私は何処か可笑しいのだろうか…。 そんな自分に苦笑して、ベットから立ち上がる。 窓から差し込む、暖かい風がただ優しい。 あぁ、春だなぁ…。