天国からの手紙。

でも、
先生は、
ワタシのかってな妄想を裏切らなかった。





先生は、言葉を続けた。







『強く頭を打ってか、脳の血管が切れていますね。 このことで、脳が圧迫されて、大変危険な状況です。 もう少し早く発見していれば…』



 


三人の顔が青ざめる。


夢を見てるの?

そぅ、錯覚した。



『為す術は?』


お父さんが、問う。


先生は、首を横に振った。










『今、手術をしたところで、助かる確率はゼロに近い。 それどころか、二度と目を覚まさないおそれもあるだろう。』