**柚希side**

はじめして!!あたし北村柚希♪

今日からなんと!無事受験も受かり、ピカピカの高校一年生!


「…よしっ!」

鏡に写る自分の姿を見ながら気合いをいれる。

「柚希ー!!ご飯できたから早くきなさーい!」


「はーい!」

ドタドタ

「今日からとうとう柚希も高校生ねぇー」

ママが笑顔でパパに話しかけた。

「そーだなぁ~でも、まだ中学生のイメージが…(笑)」

パパがあたしにニヤニヤしながら言った。

「な!あたしはもう立派な高校生ですぅー!」

もう、パパったらあたしの身長がちっちゃいからってぇー!!

「まぁまぁ、パパもあんまりからかったらダメよ!」

はーい…とパパがシュンとなった。

「柚希もそろそろ時間いいの?」

あ!…ヤバい、早くいかなきゃぁぁー!

「い、いってきまぁぁす!!」

あたしはこれから通う櫻木高校に急いで向かった。

「…はぁー間に合ったぁ…」

ここは私立校で制服が可愛いから女の子の人気がすごいみたい。

友達できるかなぁ…と不安な気持ちで、クラス表を見に行った。

「……うぅ…人が多くて全然見えない…」

あたしはぴょんぴょん跳んでみるも、身長が足りず全く見えなかった…

その時ー
「ねぇ、あんた名前なに?」

後ろから男の子に話しかけられた。

「へ?」

「だから、あんたの名前!」

「あ、北村柚希ですけど…」

すると、男の子は…

「…きたむら…あ!俺と同じC組だぜ?」

へ?この人あたしのクラス探してくれたんだ!

「ありがとうございます!!お陰で助かりました♪でわ!」

お礼をいい、その場を去った。