2つのボール

「ね~ね~、千里ぉ~」



授業まで少し時間がある、この時。

席に着いた途端、話しかけてきたのは、隣の席のあけみんだ



「なにー?」


「さっき、廊下で祐斗と何話してたの~?」


「ゲッ、見てたの!?」


「あったり前じゃ~ん。千里のこと探してたら、祐斗と仲良さそうに話してんだも~ん」


「あ、そーなの……」


「それで?何話してたの?」


「えっとね~、今日、野球部の朝練見に行かなかったじゃん?だから、どうしたんだ?って……」


「ウソまっじー!? 祐斗は、千里が朝練見に行ってたこと気づいてたってことでしょ!?それって脈アリってことー!?キャー!!」


「ちょちょ、あけみん、声が大きいよー!!祐斗に聞こえちゃうでしょっ!」


「あ、ゴメンゴメン。」


「もー」



~♪~キーンコーンカーンコーン~♪~



「あ、先生来たー」


「ホントだっ!ほら、千里前向きな!笑」


「あけみんもねっ!笑」