2つのボール

― 屋上 ―


「それで? なにがあったの?」


「うん、実はね…………」










そこから私は、昨日あったことを全部話した


祐斗が保健室で女の人と話してた事、祐斗には好きな子がいるって事、しかも他の人は考えられないくらいって事、それでもしかしたらそれは野球部のマネージャーさんかもしれないって事…………


とりあえず、順番にあったことを細かく細かくあけみんに教えた





「…………というわけなんだけど……」


「う~ん、そっかー。それは辛かったよね。しかも、千里はそれを1人で抱えてたんだよね?
苦しかったよね?辛かったよね?千里は、よく頑張ったと思うよ?」


「あ……あけみ……ん……。う、うわぁーーーん、匕ック、うわぁーーーん」


「よしよし」





私は、あけみんの隣でしばらく泣いていた

私が泣いていたとき、ずっとあけみんは私の背中をさすっていてくれた