「あ、なぁなぁ千里。今日部活ねーから一緒に帰ろーぜ」


ハァ!?

コイツ、何言ってんの!?

確かに私達は幼なじみで、家も近いけど……


なんで私が悠貴と帰らなきゃいけないわけ!?

そんなの絶っっっ対にヤダ!!!!!!


「なぁ、千里ぉ~」


「うるさい!!アンタなんなの!?

勝手に1人で帰ってればいいじゃん!!」


ついに私はキレた


「……なに怒ってんだよ」


「怒ってないし!!

とりあえず、どっかいってて!!」




「……チッ、荻原のどこがいいんだよ……」


「え?なんか言った?」



よく聞こえなかったんですけど。



「なんでもねーよ!

わかったよ、1人で帰りますよ~だ」



スタスタスタ…………



やっと帰ったか……

ふぅ、これで祐斗を見てられる♪






この時悠貴が言った言葉やその意味に、私はまだ気づいてあげられていなかったんだ……