2つのボール

「早瀬 麻美? 誰だそれ?」


ホッ……


祐斗、麻美の事知らなかったんだ……


良かった……



「なんだよ!?お前、早瀬麻美知らねーの!?」


ここで、なんで颯は話を続けるかなぁ~……


祐斗が知らないんだからいいじゃん!!


「だから知らねえっつーの」


「早瀬麻美と言えば見た目も美しく、勉強・スポーツ共に万能のお嬢様だろ!!」


そんなにたくさん教えなくていいっつーの!!


バカ颯っ!!


「ふ~ん。でも、俺には興味ねーよ」


よ……良かった……


~♪~キーンコーンカーンコーン~♪~


ここでチャイムが鳴った


正直、ホッとした自分がいた


だって、祐斗が麻美の話をしてるのを聞いてるなんて、私にはたえられないんだもん