2つのボール


「あ、あけみん…?」



ふと聞こえた声、

振り返るとそこにいたのあけみんだった。



「千里、あんたさ。

ペアで戦ってんだから、迷惑をお互いにかけ合うのは当然でしょ?


そんなことよりも大切なのは、いかに"かけ算ができるか"どうかなんじゃないの?


2人の力をたし算するんじゃなくて、かけ算してより大きな力にするの。

テニスでは、大事なことなんじゃないの?


だから。

あんまり無理すんじゃないのっ!!」



そう言いながら飛んできたチョップ。


でもそのチョップは、とっても優しかった。