「なーんだ、気づいてたのか。
つまんねーのー笑」
そこには、木の影からひょこっと現れた祐斗がいた。
「ゆ…祐斗!?」
てっきりもう帰ったと思ってたから、ビックリ…。
「お前も、盗撮とか趣味ワリィな!」
相変わらず、祐斗につっかかる悠貴。
でも、その声にはもう刺はない。
「うっせー!
お前が千里に変なことしねーか心配だっただけだっつーの」
祐斗の声も、優しげだ。
「……あとさ。
ひとつ言いたいことあったんだ。
…改めてだけど、いつまでも、千里と幼なじみでいてやってくれないか。
コイツ、お前との関係が崩れるの、嫌みてーだからよ」
そう言って、そっと私を引き寄せる祐斗。
その時、悠貴が軽く笑い…
「んなの当たり前だろっ!
お前に言われる筋合いはねーよ!」
「フッ…。だよなっ笑」
そうして、公園に響く、今度は三人の声。
なんだかんだ言って、祐斗と悠貴もいい友達になれそうだね――!